(英語版)
(アラビア語版)
Part III:キメラ(Chimera)(4)
第64章 隕石に乗って地球にやってきたウィルス(2)宿主を求めて(1/3)

ギャラクシーは宿主となる生命体を求めて氷河時代の地球をさまよった。そしていくつかの生命体で先住者との闘いに勝ち、あるいは生命体の部位毎に先住者と住み分ける共存体制によりギャラクシーは安住の地を見出した。その後も宿主の体内に次々と侵入する別のウィルスとも戦いあるいは共生していった。
そしてギャラクシーは細胞分裂により遺伝子情報を次の世代へと引き継ぎ自らの増殖と再生を図った。新しく誕生したウィルスは宿主の群れの中で別の宿主に移り住み、やがては宿主の全個体に安住の地を得たのであった。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)