4. セグメント(部門)別売上及び利益構成比(続き)
(石油・ガス開発事業が利益の大黒柱!)
(4-2)部門別利益構成比

3社の利益を部門別に見ると、その内容は各社で大きく異なる。まず石油・石油化学事業部門を見ると、前項で説明した通り同部門の売上全体に占める比率は各社とも9割に達するものの、利益貢献度ではENEOSが56%、コスモは46%にとどまっている。出光に至っては利益全体の8%を占めるに過ぎない。
それに対して、石油・天然ガス開発事業の利益が全体に占める比率はコスモが51%、すなわち全体の利益の半分を稼ぎ出している。また出光の同部門利益も全体の44%を占めている。ENEOSの場合は21%と2社に比べて低いが、同部門の売上比率2%(前述)に比べると利益貢献度は高い。
電力・再生エネルギー事業はENEOSと出光/コスモでは大きく明暗が分かれ、ENEOSが全体利益の16%を占めているのに比べ、出光とコスモの同部門は損失を出しており業績の足を引っ張っている。機能材その他事業は各社とも利益を計上しているが、出光の同部門の利益貢献度が50%と極めて高いのが特徴である。
3社を並べて見ると、ENEOSは比較的バランスの取れた利益状況を示しているのに対して、出光は機能材その他事業と石油・ガス開発事業が利益の二本柱となっており、コスモは石油・ガス開発事業と石油・石油化学事業が利益の二本柱である。出光は機能材という新規事業で多角化の先頭を切っており、コスモは石油ガスの上流部門(開発)と下流部門(精製と石油化学)に依存していることがわかる。
(続く)
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