(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0518OilMajor2020-3rdQtr.pdf
2.2019年第3四半期以降の四半期別業績の推移
五社の売上高、利益(全体、上流部門および下流部門)、設備投資、キャッシュ・フロー、原油・天然ガス生産量に関する2019年第3四半期以降今期までの四半期ごとの業績推移は以下の通りである。
(1) 売上高の推移
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-61.pdf参照)
2019年第32-D-4-61.pdf四半期から2020年第3四半期に至る四半期ベースの売上高の推移を見ると各社とも昨年第4四半期以降今年第2四半期にかけて売上高が減少、特に今年第2四半期(4-6月)は急激に落ち込んだ。今期(7-9月期)は売り上げが回復したが、まだー3月期を下回る状況である。
2019年第3四半期の売上が最も大きかったのはShellの895億ドルであり、Shellに次ぐBPの売上高は683億ドルで約200億ドルの差があった。第3位以下はExxonMobil(650億ドル)、Total(486億ドル)、Chevron(361億ドル)であり、5社の順位はその後今年第1四半期まで変化がなかった。
しかしトップのShellは昨年第4四半期以降急激に売り上げが減少、今年第1四半期はShellとBPの売上高はそれぞれ610億ドル、597億ドルとなり差がなくなっている。さらに第2四半期には5社揃って30~50%の減収となり、ExxonMobilが売上高326億ドルでShellの325億ドルをわずかに上回り、BP(317億ドル)を含め3社が拮抗した。これはコロナ禍による需要減に加え原油価格が半値まで暴落したことが大きな原因である。
7-9月期は中国で景気回復の兆しが見られ、また原油価格もOPECとロシア、いわゆるOPEC+(プラス)が協調減産体制を強化したことにより価格も上向いた。この結果各社の今期(7-9月期)売上高は前期を4割前後上回っている。但しこれでも前年同期に比べると3分の2程度の水準にとどまっている。
因みに過去1年間のBrent価格の四半期平均価格をShellの決算付属資料で見ると、62ドル/バレル(’19 3rd Qtr)→63ドル/バレル(’19 4th Qtr)→50ドル/バレル(’20 1st Qtr)→30ドル/バレル(’20 2nd Qtr)→43ドル/バレル(’20 3rd Qtr)と推移しており、5社共に価格と売上高が極めて密接な相関関係にあることがわかる。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp