III. 過去2年間の四半期業績推移(続き)
(原油の比率が漸増するExxonMobil、原油に回帰するShell!)
2023年7-9月期から2025年4-6月期までの各社の原油と天然ガスの生産比率について見ると、2023年7‐9月期のExxonMobilは、原油65%、天然ガス35%であった。同様にShellは75%:25%であり、その他3社はbp 73%:27%、TotalEnergies 63%:37%、Chevron 58%:42%であった。5社共に原油の生産量が天然ガスのそれを上回っているが、Shellは5社の中で原油の割合が最も高く(75%)、一方天然ガスの割合が最も高いのはChevron(42%)であった。
その後2年間の推移を見ると、まず特徴的に言えることは、ExxonMobilが石油の比率を上げていることに対して、TotalEnergiesは天然ガスの比率が上昇していることである。即ちExxonMobilは2023年7‐9月の石油対天然ガスの比率が65%対35%であったのに対し、TotalEnergiesは63%対37%と大きな差は見られなかった。しかし2025年4-6月はExxonMobilが70%対30%と石油の比率が上がったのに対して、TotalEnergiesは60%対40%と石油の比率が落ち込んでいる。欧州系石油企業のTotalEnergiesは脱炭素自然エネルギー重視政策を掲げ、炭素系エネルギーについてもCO2排出量の少ない天然ガスに重点を移した結果である。
Shellは両社の中間の開発政策をとっているようであり、2024年1‐3月期までは天然ガスの比率を高めていたが(25%→28%)、その後横ばいを続けた後、今期(2025年4-6月期)は石油の比率が77%と過去2年間で最高になっている。

(続く)
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