(英語版)
(アラビア語版)
Part II:「エスニック・クレンザー(民族浄化剤)」(4)
第36章 退役将軍「シャイ・ロック」(1)歴史に翻弄されるユダヤ人(4/4)

「シオンの丘」に帰ろうと言ういわゆるシオニズム運動でエルサレムに移住した彼らに待ち受けていたのは厳しい民族紛争であった。当時のエルサレム一帯はイギリスの委任統治領であった。第一次世界大戦でドイツ・オスマントルコ連合と戦った英国は、勝つために策を選ばなかった。世界の金融を支配していたロスチャイルドなどのユダヤ資本家を味方に引き入れて戦費を調達する一方、現地ではアラブ民族をそそのかしオスマントルコに対するゲリラ勢力に仕立て上げた。
味方に引き込むためには当然その見返りが必要である。戦いに勝ったときの恩賞である。英国がユダヤ人とアラブ人それぞれに約束した恩賞。それはユダヤ人には2千年近く前に滅んだユダヤ人国家の再建を認めたことであり、一方アラブ人達にはオスマントルコが支配するアラブの地をアラブに取り戻すこと、すなわちアラブ民族国家の樹立を認めることであった。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)