III. 過去2年間の四半期業績推移(続き)
(生産量伸ばすExxonMobil、Chevronの米系2社!)
2023年10-12月期から2025年7-9月期までの8四半期の原油・天然ガス合計生産量(石油換算1,000B/D)は以下の通りであった。
2023年 2024年 2025年
10-12月 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 1-3月 4-6月 7-9月
ExxonMobil 3,824 3,784 4,358 4,582 4,602 4,551 4,630 4,651
Shell 1,870 1,872 1,783 1,811 1,85 1,855 1,732 1,832
bp 1,421 1,463 1,481 1,488 1,449 1,475 1,518 1,556
TotalEnergies 2,462 2,461 2,441 2,409 2,427 2,558 2,503 2,508
Chevron 3,392 3,346 3,292 3,364 3,350 3,353 3,396 4,086
四半期ごとの推移を見ると、Shell、bp及びTotalEnergiesは生産量にほとんど変化は見られない。これに対してExxonMobilは昨年4-6月期から7-9月期にかけて生産量が大きく増加し、Chevronも今期大幅に増加している。ExxonMobilは2023年10月に米パイオニア・ナチュラル・リソーシズを600億ドルで買収するなど米国内で大型M&Aを行っており、またChevronも今年7月に同業ヘスの買収(530億ドル)を完了したことにより石油及び天然ガスの生産量が増加している。
これに対してShell, bp, TotalEnergiesの欧州系3社はCO2排出問題に敏感な欧州世論に配慮して石油・天然ガスの生産を抑え、自然再生エネルギーの増産に注力したことが上記の生産量の推移に現れたと言えよう。但し、トランプ大統領によるエネルギー政策の転換(「掘って掘って掘りまくれ!」)や欧州における脱炭素自然エネルギー促進政策の後退により、石油天然ガスを見直す風潮が生まれ、欧州系3社も方針を変更しつつある。

(続く)
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