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Part III:キメラ(Chimera)(16)
第69章 果てしなき時空間の旅(1)何処へ(1/4)

民族浄化の能力を持つキメラは最凶である。最凶のヒトに寄生した最凶のキメラ。その将来がどうなるのか? それはキメラ自身にとって望ましくない将来であった。なぜなら寄生体のキメラは宿主であるパレスチナ女性と生死一体である。即ち宿主であるパレスチナ人が絶えればキメラ自身も絶滅することを運命づけられているからである。
キメラはそのことを本能的に察知した。そこで自己複製したキメラは宇宙のどこかに存在する創造主のもとに帰還することを決意した。キメラ自身が決意したというよりも、そうすることがキメラのDNAに書き込まれていたと言うのが正しい。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)