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Part III:キメラ(Chimera)(19)
第69章 果てしなき時空間の旅(1)何処へ(4/4)

しかしそのような疑問はキメラ自身のものではない。それはあくまで地球と言う宇宙空間の微細な天体に住む、「ヒト」と呼ばれる生命体の疑問に過ぎない。「ヒト」は知識のない、自ら経験したことのない、或いは経験できないことに疑問をさしはさむ。地球の外に広がる宇宙空間については知らないことが多すぎる。まして経験はほとんど無いに等しい。
わからないと言うことは恐怖である。そこで「ヒト」は自らに疑問を投げかける。自問自答すれば、答えが見つかるまでの間は(それがいつになるかはわからなくとも)恐怖心を多少なりとも抑えることができる。裏返して言えばヒトが自問自答するのは恐怖心を抑えるためなのかもしれない。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)