I. 5社の2025年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)業績概要

(年間利益288億ドル、原油・ガス合計生産量474万B/D、他社を圧倒する水準!)
*同社ホームページ:
https://corporate.exxonmobil.com/news/news-releases/2026/0130-exxonmobil-announces-2025-results
(1)売上高
ExxonMobilの2025年10-12月の売上高は823億ドルであり、また通年売上高は3,322億ドルであった。四半期ベースでは前年比▲1.3%、年間ベースでは▲5.0%の減収であった。因みにこの期間のBrent原油価格は10-12月平均が64ドルで前年同期比▲15%下落、年間平均価格は69ドルで前年比▲14%下落している。ExxonMobilの売上減少幅は原油価格のそれを下回っているが、後述するように同社の原油及び天然ガスの生産量が大幅に増加したことがその一因である。
(2)利益
10-12月期の利益は65億ドル、前年比▲15%減であり、1-12月の通年利益は288億ドルで前年比▲14%減であった。利益の減少幅は売り上げのそれを上回っているが(上記)、それでも年間利益は昨年に続き高い水準であった。
(3)売上高利益率
通年ベースの売上高利益率は8.7%であり、前年の9.6%を下回っているが、他社に比べ高い水準を維持している。
(4)設備・探鉱投資
2025年の年間設備・探鉱投資額は290億ドルであり、2024年の256億ドルに比べ13%増加している。ExxonMobilはここ数年米国内のシェール石油・ガス権益の買収に力を入れており、これが探鉱投資の増加及び原油・ガス生産量の増加(下記参照)に結実している。Shell、bp、TotalEnergiesの欧州系企業は風力発電など自然エネルギー開発に注力してきたが、業績面で思ったような結果が出ていないのとは対照的である。米国トランプ新政権は石油・天然ガスへの回帰を明言しており、当面はExxonMobilに順風が吹くものと考えられる。
(5)キャッシュフロー
ExxonMobilの10-12月期の営業キャッシュフローは前年同期より4%多い127億ドルであった。2025年の年間営業キャッシュフローは520億ドルであり、前年比▲6%減である。また年間の投資キャッシュフローは▲259億ドルで前年より30%増加、財務キャッシュフローは▲391億ドルであり、前年に比べ▲9%減であった。
この結果ExxonMobilの2025年末キャッシュフロー残高は107億ドルとなり、2024年末の232億ドルから▲54%減少している。
(6)石油・ガス生産量
昨年のExxonMobilの石油生産量は日量平均3,329千バレル(以下B/D)であり、前年(2024年)の2,987千B/Dに比べ11%の増加であった。天然ガスは日量平均8,442百万立法フィート(以下mmcfd)であり前年比4.5%増加している。
石油と天然ガスを合計した生産量は、石油換算で4,736千B/Dであり、対前年比9%の増加であった。
(続く)
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前田 高行
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[1] ExxonMobilの売上、利益、設備投資及びキャッシュフローは決算資料の下記項目による。
売上:Total revenues and other income
利益:Net income attributable to ExxonMobil (U.S. GAAP)
設備投資:Capital and Exploration Expenditures
営業キャッシュフロー:Cash Flow from Operating Activities (U.S. GAAP) / Net cash provided by operating activities (U.S. GAAP)