(英語版)
(アラビア語版)
Part II:「エスニック・クレンザー(民族浄化剤)」(15)
第40章 パーティーにて(1)歩く広告塔(2/3)

「先の戦争における貴官の活躍ぶりは当地にも鳴り響いている。貴官の戦闘体験が米国人達に多大な感銘を与えることは間違いない。米国人は単純で勧善懲悪の話が大好きだ。つまり今回の戦争ではイスラエルが善人でアラブが悪人だ、と言う筋書きほどヤンキーたちに解りやすい話はないのだ。」
その時『シャイ・ロック』は大使の言葉に多少の違和感を覚えた。彼とてアラブと戦う自分達が間違っていないと信じている。しかし戦争に善も悪もないという気持ちもある。戦争は勝つか負けるかしかない。だから戦う以上は勝たなければならない。彼はそう思った。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)