(英語版)
(アラビア語版)
Part II:「エスニック・クレンザー(民族浄化剤)」(60)

ただユダヤ人と言っても種々雑多である。ヨーロッパ系のアシュケナジム。イスラム圏出身のミズラフィム。イベリア半島出身のセファルディム。そして自分たちロシア系。さらには失われた十支族の子孫と信じられているエチオピア系の黒い肌のユダヤ人などなど研究対象となる人種は種々雑多である。
何処の出身のユダヤ人を選ぶかでも名声と富を求める『ドクター・ジルゴ』の打算は働く。彼はアシュケナジムを研究の対象に選んだ。アシュケナジムはイスラエルに住むユダヤ人のエリート集団である。しかし同じユダヤ人の中でもアシュケナジムは他の種族に比べて人口の増加率が低い。アシュケナジムを増加させる遺伝子レベルの方法が発見できれば政府のエリートたちに高く評価されるはずである。彼はそう考えて研究を重ねた。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)